守谷市について

【守谷市】まちづくり市民アンケートを読んでみた!

令和2年度末に実施された「まちづくり市民アンケート」の調査報告書を読みながら、つくもりの視点で考察していきます。
アンケート自由意見に対する考察では、つくもり自身(30代、守谷駅利用者、子育て世代)の立場として、少し現実的な意見を書いています。

まちづくり市民アンケートとは

 このアンケート調査は、「第二次守谷市総合計画後期基本計画」(平成28年から令和3年度)に掲げた「施策・基本事業」に関して、令和2年度末の成果水準を把握するため実施しているものです。
 アンケート調査で得られた結果は、市が実施している行政評価において施策・基本事業の成果水準を判断する基礎資料といたします。

守谷市HP 令和2年度実施「まちづくり市民アンケート」より引用

#令和2年度だけど、HPは令和元年度末になっているからミスかな?

令和2年度実施「まちづくり市民アンケート」の調査票や調査報告書が下記サイトでご覧になれます。

市内在住の満18歳以上の市民3,000人(守谷市民の20分の1以下)を対象にしているため、ほとんどの方はアンケートに回答しない感じになります。
インターネットでの回答もできれば、回収率増加や対象の増加もできると思いますが、やらない理由があるとしたら、対象のランダム化・均等な分散などが理由でしょうか。。汗
投票と同じように、「意見を述べた人の意見を尊重する(何も意思表示しなければ、同意と同じ)」というかたちであれば、意見は多くて損はないと思うが、、
#単純に集計がめんどくさいのかな。。? それこそデジタルへ!!
#守谷市民である証明が難しいとか? マイナンバーあるよ〜〜

アンケート結果からの『次』がみえない

ある意味、これがこのブログの結論ともいえます!  (大汗)
アンケートには結果しかなく、市政にどのように反映されているのか、また自由記述に対する市側の主張などが見えてきません。
上記の引用より、アンケート実施の目的を「施策・基本事業の成果水準の判断」としていますが、施策や事業そのものに対する項目がないため、アンケート結果を効果的に活用できているのか疑問ではあります。

何といっても、設問数が多すぎ!!
全て回答するとなると問いが86個あるので、回答する側も大変です。。
回答率を上げる(上げたい)のであれば、設問数を絞っても良いと思いました。
#つくもりも仕事でアンケートの作成をやりますが、アンケートは奥が深く、「きちんと」やらないと何も意味がないデータが集まるだけなのです。。(> <)
#アンケート回答に時間がかかるとなると必然的に時間に余裕のある世代の回答が多く集まる感じにもなります?

この辺は、第二次守谷市総合計画後期基本計画の報告書でまとめられると信じて待ってみます〜〜

調査報告書に対する考察

まず、調査報告書を読むにあたって、アンケート回答者の情報から集めました。
#アンケートは、何を・どのように回答しているかに加えて、「誰が回答しているのか」も重要になりますので、その情報からまとめてみました。

回答者の年齢・住まい

守谷市の年齢・住まいの情報:守谷市HP 令和3年(2021年)の人口
回答者の年齢割合と守谷市の年齢割合は下図になります。
#円グラフは割合の大きい順に書きますが、年齢順の方が好みなのでそうしました^^;

令和2年度守谷市まちづくり市民アンケート:回答者年齢別

若い世代もまあまあ回答してる!!って思いました汗
20〜30歳代はほとんど回答していなくて、高齢な方が多く回答しているのかと思ってました^^;
グラフをみると、若い世代の回答の割合が人口割合より少し減少していますので、若い世代の方の「市政への関心」はまだまだなのかなと思いました。

びっくりしたのが、70歳代の回答率の高さです!!
60歳以上方が、1/3以上占めているので、「高齢な方の意見が多い」状況が感じられました。
#高齢者寄りの政策になることもある、というのがよく分かります。。
#若い世代も関心を持とう😇

回答者の住まい別と守谷市全体の住まい別は下図になります
アンケートでは以下の9項目に分かれていました。
1. 守谷A(本町・百合ヶ丘・松並・小山・同地・赤法花)
2. 守谷B(ひがし野・中央・松並青葉)
3. 高野(高野・鈴塚・乙子)
4. 大野(野木崎・大柏)
5. 大井沢(大木・板戸井・立沢・大山新田)
6. 北守谷(久保ケ丘・御所ケ丘・薬師台・松前台)
7. みずき野
8. 南守谷(松ケ丘・けやき台)
9. 美園

令和2年度守谷市まちづくり市民アンケート:回答者住まい別

ぱっと見で思うのは、守谷Bは回答率が下がり、みずき野は回答率が上がっています。
この結果はある意味、守谷市の現状を表しているのかもしれません。
アンケートの回答には「守谷市にして欲しいこと」を主張することが多いので、守谷Bの住人はあまり守谷市の現状に不満がなく、みずき野の住人は守谷市への要望が多い?と解釈できます。

守谷市の『人口ビジョン総合戦略』や茨城県が公表している『国勢調査結果データからみた守谷市』によると、守谷地区は子育て世代が多く、みずき野地区は高齢者が(しかも圧倒的に)多いのです。
しかも、守谷地区の人口は年々増加しているのに対し、みずき野地区の人口は減少傾向にあるのです。
#みずき野地区の課題への検討はいろいろされているようですが、課題解決までは困難が多々あるように思いました。
#機会があればまとめます(議会議事録を読むとか?汗)

回答率

令和2年度のアンケート回答率は、44.4%で過去5年間の中で一番高いです。
コロナ禍ということもあり、回答する機会が増えたという見方もできます。
ちなみに、令和2年11月に行われた守谷市長選挙の投票率は約32%でした。
#もっと関心持とうよ^^

守谷市への満足度

満足度の得点化と満足している側の割合の2通りを出してみました。
満足度の得点化:満足している+2、どちらかといえば満足している+1、どちらともいえない0、どちらかといえば満足していない-1、満足していない-2
満足している側の割合:満足している + どちらかといえば満足している の割合
※満足度に関する設問が平成29年からでした。

  平成29年 平成30年 令和元年 令和2年
満足度の得点 58.8 57.1 52.4 72.8
満足側の割合(%) 62.8 62.0 60.0 70.0

令和2年で満足度が増加しているのです! (少しびっくり!)
確かに、守谷市の新型コロナウイルスに対する政策が速く行われていましたので、とても助かりました。
(例:給付金、マスク配布、テイクアウト応援クーポン、消毒液配布 など)
そういった意味で、コロナ禍ではあったが「満足している」ということなんですね☺️

守谷市住民の守谷市推薦度

「おすすめしたいですか?」という設問ですが、守谷市に住む(へ引っ越す)ことを勧めるのか、守谷市に遊びに来ることを勧めているのかよく分かりません汗
つくもりの場合は、つくば市から守谷市に引越しした身として、守谷市に住むことはとてもオススメします!  が、守谷市に遊びに来るって感じではないですね汗

この設問を含めて、3つだけ0〜10点の11段階での回答でした。(めんどくさくない?)
マーケティングでは顧客ロイヤリティを評価するためにNPS(ネットプロモータースコア)という指標を用いるそうですが、それを真似してアンケートを作成したのだろうか。。?
(参考:株式会社Emotion Tech 『NPSとは』
ちなみに、0〜6点を批判者(マイナス得点:-1)、7・8点を中立者(0点)、9・10点を推奨者(プラス得点:+1)に分類します。分類して、得点化してみると、、

  平成30年 令和元年 令和2年
NPSの得点 -33.5 -51.4 -30.6

どの年もマイナス。。つまり、おすすめしたくないということ?
守谷市民は守谷市に満足しているけど、守谷市をお勧めしていないってこと?汗
NPSは収益性の評価に用いますが、市政における収益性ってなんだ?って思いますね汗
#日本人はもともと極端な回答(ここでは10点とか)をしにくい傾向があるので、11段階での評価って微妙なんですよね〜〜

割合も大事だけど、「理由」も大事だとおもう

ほとんどの質問が満足しているor満足していないの設問になっていて、割合(%)は算出できるが、その理由を収集することも大事だよ、という主旨です。
特にアンケートって「市民の声」を聞くこと目的にしているので、理由の満足or不満に対する理由の欄があっても良いと思いました。
#守谷市総合計画の報告書に%だけ書ければOK(理由とかいらない)とかだったりして。。汗
そのためにも、設問数は厳選しても良いのでは?と思いました。

アンケート自由意見に対する考察

自由回答多すぎ、、!! 多すぎてびっくりしました。^^;
これを毎回手打ち?する職員も大変だな〜〜と感じました。(そうだ!デジタル化しよう!)
厳しい意見をされる方もいますが、守谷市の職員の方々にはたくさんお世話になっていますので、つくもりは感謝しております。いつもありがとうございます!^^

意見数のトップ3は以下のとおり
202件:都市基盤(都市インフラ、景観、道路、公共交通等)につい
・67件:生活環境(防犯、防災、消防・救急、交通安全など)について
・67件:健康福祉(子育て支援、高齢者福祉、健康づくりなど)について
守谷駅周辺の機能拡充・賑わい創出に関する意見が多かった印象です。

以下、つくもり的に気になった項目についてみていきます〜〜〜

『駅ビルが欲しい』『駅にスーパーが欲しい』『駅に図書返却ポスト設置』

守谷駅周辺は、駐車場や居酒屋ばかりで、買い物ができないといった意見が多数でした。
コンビニさえもなかったみどりの駅から引越してきたつくもりにとっては、現状の守谷駅はかなり豪華だと思ってます。。!^^;
柏の葉キャンパス駅や流山おおたかの森駅のようなショッピングセンターが理想かもしれませんが、もし駅前ショッピングセンターがあった場合には、地価がもっと上がってつくもりは守谷市に住むことはできなかったでしょう^^;

つくばエクスプレスが開通して15年以上が経ち、未だに駅前スーパーや駅ビルができないのは、採算が合わないからということでしょう。
採算が合えば、そりゃ企業はどんどん参入してくるでしょうし、、
というわけで、試算しました^^(次章で〜〜)

個人的には、守谷駅のさらなる活性化にはネガティブなのです。
活性化というより、衰退を防ぐフェーズだと思ってます。つまり、今あるお店を大切にしよう!という意味です。
残念なことに、つくば駅の西武やみどりの駅のウイングマルシェのように、駅近であっても利用者がまばらなのです!! #駅の開発は難しい。。
スーパーを作るにも広いスペースが無いですし、車で来ようとするなら駐車場も必要ですし、難しいかなという感じです。
#そのためのイオンタウン守谷では?汗

個人的に賛成なのは、図書返却ポストの設置です。
子どもがこれから本を借りる機会が増えてくると思うので、通勤で利用する守谷駅で返却できるととても助かるなあ〜と感じました。

賛同な意見

防災無線の設置
つくもりの地元では、毎日午後5時にチャイムと防災放送がありすべての自治体で実施されているものだと思ってました。
5時のチャイムで家に帰ってましたし、電話やネットが使えない高齢な方にも連絡できる手段を持っておくのは必要だと思いました。
#むしろなんで無いんだ?

野焼きの全面禁止
同意です。洗濯物に臭いが付いてしまうのでやめて欲しいと思います。
#すぐに条例作るのできないのかしら?
[追記]野焼き禁止でした!(広報もりや 2021.7.10 No.685より)
#レポートマップで野焼き報告とかありなのかしら?汗

広報もりや 2021.7.10 No.685より

守谷サービスエリアに入る道が狭すぎ
同意(笑)。はじめ、狭すぎてびっくりしました。
守谷サービスエリアにインターチェンジができるなら、この辺一帯を開拓しても良いのでは?と感じました。(土地たくさんあるし。でも浸水ハザード的には微妙か?)

粗大ごみの役所への届け出不要、土曜搬入可
同意です^^ 以前、住んでいたつくば市は、直接持って行ってOKだったので、それが実現すると嬉しいです。
#粗大ごみを捨てるのがめんどくさいので、買わなくなったというメリット?もありますが、、

市民アンケートのweb回答
同意。デジタル化を推進しているのでは?^^ 集計大変では?^^ 回答率をあげたいのでは?^^

賛同ではないかも?の意見、難しいなあと思う意見

文化やスポーツの施設を作る、市民ホールを作る
採算が合えば、、と言ってしまえばそれまでだが、、汗
あれば嬉しいが、あればあったで移動手段や料金に関する要望も出てくると思われる。
#市政で採算ばっかり言っても仕方ないのですが、、
中央公民館のホールは定員が400名近いがそれだと不満なの?って思ってしまう。

高齢者が運転しなくてもよくなるような交通整備
難しい。。どこの自治体でも実現したい課題ですね。
個人的には、白タクや相乗りのような制度がアリだと思うが、結局ネックになるのが料金だと思う。
料金を高くしないとサービス維持できないが、高くすると利用してくれない、というジレンマ。

水道料金が高い
さくっと調べてみましたら、守谷市の水道料金(上下水)は、つくば市よりも少し高く、つくばみらい市よりも少し安いという感じでした。
(参考:ミズコム 水道料金ランキング
茨城県自体が日本の水道料金平均よりも少し高めなので、他から引っ越してきた方にとっては料金が高いと感じるかもしれません。
#つくもりは、つくばから守谷へ引っ越してきたので、特に気になりませんでした。。汗

TXの運賃を下げて欲しい
市政でどうにかなる課題なのだろうかと思ってしまった。。^^;
運賃が安くなるのは歓迎ですが、あまり現実的では無いような気がします。
(会社と相談して、テレワークの機会を増やす方が現実的ですね〜〜)

みずき野地区の改善:買い物の利便性UP・バスの増便
高齢化と人口減少が課題でもあるので、難しいところ。。まずは人口を増やすところからか?
みずき野地区の土地や物件をみるとそこまで安くはないとかんじるので、価格を抑えて、
価格面でOKな子育て世代を増やしていきたいところ。

守谷駅のテナントを増やすことを想定した試算

①飲食店を想定した試算

例1:
テナント賃料を20万円/月(安すぎ?汗)とした時に、
テナント賃料を売上の10%にするならば、毎月の売上は200万円必要です。
#ウイングマルシェみどりののテナント料が約20万円/月です。

例2:
時給1,000円のアルバイトさん2人を8時間/日の30日雇うとして、正社員の月給を30万円とすると、人件費は78万円で、人件費を売上の30%にするならば、毎月の売上は260万円である。

ざっと計算しても200〜250万円/月の売上が必要とわかります。

牛丼・ラーメン・弁当などが1品700円するならば、
月間2,800〜3,000個、1日100〜120売る必要があります。
某牛丼屋なら、100個/日はいけるかもしれないが、普通は厳しいと思う。。

試算結果:厳しいと思う。
テナントがものすごく狭く賃料が安くないと、テナント料が高すぎて回収できないと思う。
そういった意味で「フードコート化(各店舗に席なし)」は賢いと思う。

②駅利用者数から試算

TX守谷駅の利用者数は約25,000人/日のようです(参考:つくばエクスプレス 1日平均乗車人員)。
駅でお金を使わないであろう子どもの利用者もたくさんいますが、つくばエクスプレスを利用しない方もコンビニやフードコートを使用することも想定し、相殺されるします。(今回は試算なので、、汗)

駅利用者1人が飲食店などで毎月1,000円を使用すると、テナント全体の売上は2,500万円になり、①で試算した店舗が約10店舗分確保できます。
守谷駅のテナント数は約10あるので、駅利用者1人が飲食店などで毎月1,000円を使用してトントンということです。
#ちなみにつくもりの駅での出費はほとんどありません。。(汗) なので、毎月1,000円使用というのが多いか少ないのかわかりません。。

駅周辺の飲食店のことも考えなければなりません

単純に駅内のテナント数を増やすと1テナントあたりの売上は落ちるので、競争が激しくなり、返って寂しくなる可能性があります。
また、駅にテナントを増やし、駅内が活性化すると、駅から少し離れた飲食店の売上が落ちる可能性があります。
守谷駅の活性化は今ある店舗を守りつつ(?)どうしていくのか、というとても複雑な問題と考えます。

現状、守谷駅には空きテナントがあり(コンビニとトイレの間)、アワーズもりやにも空きテナント(医療系)があるので、守谷駅やその周辺でお店をやっていくということはとても大変とわかります。
駅の活性化や「賑わいが欲しい」というのであれば、今ある店舗にたくさんお金を使いましょう^^ というのが1つの解と考えます。
#「良いお店がないから、お金を使わないんだ!!」という意見もあると思うので、難しいところ。。
#守谷駅は発展よりも、衰退防止!が目標だと思ってます。

想定する市側の説明は「守谷駅にお店を開きたいという企業がない、あれば紹介して欲しい」だと思うので、市民側としては「こんだけお金使ってますよ!!」アピールが必要という感じです^^
#目標は1人2,000/円の出費ですかね〜〜
#実際、市側は1人1ヶ月あたりの出費は試算していると思うので、公表しても良いのよ?^^

おわりに

ベッドタウンとしての機能は十分果たしていると思う

子育て世代のつくもりとしては、買い物も公園も充実していると思いますので、何も不満はありません!
医療機関の利用・保育園等への入園がまだなので、見えていないところがたくさんあると思います。ですので、その時になったらまた発信していこうと思ってます〜〜

買い物や子育て、公共交通機関など、現状の守谷市はベッドタウンとしての機能が十分そろっていると思ってます。
観光での集客や企業・大学誘致は守谷市っぽくないと思ってます。
そんなことしなくてもふるさと納税による税収を増やした方が良いという見解です。

市側の回答がないのが残念

市民アンケートは、市民と市政側のコミュニケーションを図る良い機会なのに、市側の回答が一切なく、アンケート結果をどのように活用しているかが見えないのがもったいないと思いました。
議論が生まれる機会があるのに、議論を起こさせない雰囲気?が残念。。
来年は市政施行20周年になるので、少しずつ良くなっていければと思いました^^

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