茨城県南部在住のつくもり(@tsukumori_mori)と申します。
2019〜2020年にかけて注文住宅で新築戸建てを建てました。
その時に太陽光発電(スマートハウスやZEHなど)を導入しなかった理由に関して、まとめておこうと思います。
誰かの参考になればと思います〜〜
後述しますが、太陽光発電関連で商売をしている方もいるので、本当はこういうネガティブな(商売をを妨げるような)発信はしないつもりでしたが、セールスパーソンの訪問営業の仕方があまりにもひどかったため、記事にさせていただきました。
(特に2021年の夏〜秋の訪問営業はきついものがありました😥)
はじめに:太陽光発電に関する個人的見解
はじめて、太陽光発電に関して、元が取れる!と思い込んでいましたが、計算して見たらとんとん、もしくは多少損するかも?と思いました。
そう思った理由を3つ紹介いたします。
元が取れる=売電だけで元が取れるということではない
私が勘違いしていた項目で、1番ショックを受けたことです。
(※もちろん、売電だけで元が取れることがあるかもしれませんが、レアケースだと思っています)
まず、『電気代に関するお得さ』は、以下のようになっています。
発電した電気を使う >> 電気を買い、発電した電気を売る >> 電気を買う(発電なし)
つまり、電気を売るよりも、使った方がお得になるのです。
なので、たくさん電気を使う家庭ほどお得(=元が取れやすい)ということになります。
(後述しますが、売電だけでは、ほとんど元が取れないと考えています。)
たくさん電気を使う家庭ってどれくらい?と思いますよね。^^;
大体、営業さんが出してくる資料は、4人家族で月あたりの電気代が15,000〜20,000円以上の家庭が当てはまります。
電気代かかりすぎじゃない?汗 って思いました。
我が家の場合、冬のピークの電気代でも月あたり1万円くらい、平均は8,000円くらいなので、電気代としては少ない〜普通の部類に入ると思ってます。
(まだ、子どもが小さいので電気代がそこまでかからないかもしれません。)
我が家の場合は、発電した電気を使ってお得になるはあまり響きが良くありませんでした。
つくもりの場合、太陽光発電のセールスパーソンが来た時に、月あたりの電気料金を15,000円で提出しました。
「このくらいの電気料金(15,000円/月)でも、元が取れるなら太陽光発電を入れても良いかな〜」という考え方でした。
つまり、この考え方が罠なわけですね!(と勉強しました汗)
前述の通り、電気代がかかる家庭ほど、お得になりますので、「すごいお得になりましたよ!」とセールスパーソンが言ってくるのも当然です。
我が家の場合、イオンモールが近いので、真夏や真冬で電気代を抑えたい時には、イオンモールに行けば良いかな〜という考えなので、昼間の電気は売電したいので外出します〜という考えは、お得感でいうと少し下がるということです。
(後述しますが、売電だけでは、ほとんど元が取れないと考えています。)
将来、売電ができなくなる(と言われている)
前々から言われていることですね。東京電力の売電価格の推移はこちら↓↓↓
(一般家庭は10kW未満です。10年間は以下の価格です。)
- 2019年度:24円/kWh
- 2020年度:21円/kWh
- 2021年度:19円/kWh
- 2022年度:17円/kWh(予定)
年々売電価格が下がっています。
売電価格が下がっている理由が、設置費用やソーラーパネルの価格低下・流通量増加が理由というサイトがありましたが、単に電力会社の収益低下・発電所の維持費回収不足が原因だと考えています。
10年間は上記の価格で売電ができますが、11年目以降は売電価格が11〜8円/kWhとなる予定なので、売電での利益はほとんど見込めないかなと思ってます。
ソーラーパネルの交換または処分費用やパワーコンディショナーの交換を考慮するなら、10年間で1.5倍の元が取れないと損をしてしまうのでは?と思ってます。
(セールスパーソンはあまりその辺を話してくれません。。ソーラーパネルは30〜40年持ちます!と普通に言います。)
将来的にソーラーパネルの廃棄費用は増加する(と思っている)
現在のソーラーパネルの廃棄費用は20〜30万円と言われていますが、20年後はもっと廃棄費用が高くなると予想しています。
ネットでは、技術が進歩して、廃棄費用が下がる!と言う方もいますが、個人的には難しいかな〜と思っています。
「製造する」に関しては、ライバルと競争が起き、かつ、製品の品質が求められるため、頑張る企業が多いと思いますが、
「廃棄する」に関しては、品質の良い廃棄処理の担保が難しい(=きちんと廃棄と雑に廃棄の区別や規制が難しい)ので、技術開発が活発になるとは思えません。。
また、廃棄処理能力に対して、廃棄量が増えた場合、パンクするので、廃棄業者としては廃棄量をコントロールする(廃棄量を抑える)、もしくは、廃棄料金を上げる方法を取らざるを得ないと考えています。
つくもり的には、将来ソーラーパネルの処理費用を高くとって、処理をせずに不法投棄する会社が出てくると思っています。。
(ソーラーパネルの廃棄問題に関する経済産業省の記事はこちら)
つくもり家の場合、将来は土地を売って、平家に住みたいと思っているので、処分しづらい太陽光パネルに消極的なところがありました。
(セールスパーソンに引っ越し先にも太陽光パネルを持っていくこともできる言われましたが、長期寿命って長期保証とセットじゃない?と思いました^^;)
太陽光発電の計算・見積内容を公開!
2020年に訪問で来たセールスパーソンに試しに、太陽光発電を検討した際の計算・見積内容の抜粋を公開します。
- 年間予測発電量:約3,200kWh(月間予測発電量:270kWh)
- 現在の電気料金①:15,000円/月(前述より高めに設定)
- 太陽光発電導入後の購入電力②:約10,000円
- 太陽光発電導入後の売電電力③:約3,000円(売電価格21円/kWh)
- 太陽光発電導入後のエコ意識向上④:約1,200円(①の8%)
- 導入後の月々のメリット⑤:9,200円(= ① – (② – ③ – ④))(年間110,400円)
- 太陽光発電システム一式⑥:1,200,000円
- (回収までにかかる期間:約10年と10ヶ月(= ⑥/⑤))
率直な意見としては、元を取るまでに10年以上かかってんじゃん!と思いました😂
(もともとつくもり家は綺麗な南向きではなく、寄棟なので太陽光には不向きでした。。)
数年前までは、元を取るまでに7〜8年と言われていましたが、現在では10年以上普通にかかる可能性があるということですね。。
個人的にエコ意識向上ってなんだよ!って思いました。
売電にすると、従量電灯Bからスマートライフプランに変わるため、少しだけ電気料金が減ると東電は言いたいのでしょう。
(深夜の電気料金が下がるため、食洗機や乾燥機を深夜にかけるようになるとのこと)
あと、購入電力や売電電力はどのように算出しているか不明です。。
上記の計算式で、現状の電気料金(8,000円/月)で、かつ、発電した電気を全て売電すると、
- 電気料金①:8,000円/月
- 売電電力②:5,670円(= 売電価格21円/kWh * 月間予測発電量270kWh)
- 太陽光発電導入後のエコ意識向上③:約1,200円(①の8%)
- 導入後の月々のメリット④:6,310円(= ② + ③)(年間75,720円)
- 太陽光発電システム一式⑤:1,200,000円
- (回収までにかかる期間:約15年と10ヶ月(= ⑤/④))
全然、元を取れません。。(やっぱり導入しなくてよかった😅)
何度も言いますが、売電で元を取るのは難しく、たくさん電気を使えばお得になるということです!
太陽光発電を入れるなら、メガソーラー事業をしている業者から購入したい
2019からハウスメーカー(HM)で、色々と話を聞きましたが、太陽光発電を勧めたHMは4社中2社でした。
勧めた内の1社は、家の断熱性能にも力を入れており、自社で太陽光パネルを開発して、かつ、メガソーラー事業もしていました。(有名な、名前に数字が入る実験大好きなHMです^-^)
太陽光発電が本当にお得なら、企業でも「メガソーラー事業をしている」はとても説得力があると感じました。
正直ところ、太陽光発電を入れるならそのHM一択かな、と思います。
立地の関係上、そのHMで家を建てませんでしたが、太陽光発電を入れるなら、電気を無駄にしない家の性能も兼ねそなえ、蓄電池も必要だと考えています。
(付け加えるなら、後付けではなく、家の標準仕様=家屋として、ローンを組みながら太陽光設備を導入したいです。)
- 電気代のお得=熱が逃げないこと、なので高気密・高断熱住宅であること
- 「発電した電気を使う」が一番お得なので、発電した電気を蓄えること(=夜に使う)が重要
当然ではありますが、上記の家は初期投資が多くかかるため、よりお得を得るためには、その土地(その家)に長く住む必要があります。
(HMの営業文句としては、「ランニングコストが下がります」ですね^^;)
営業には、みどりの駅(茨城県つくば市)近くの土地を紹介されましたが、つくもり家の場合、みどりの駅周辺に60年も住むことは考えられなかったので、あまり魅力に感じなかったというものもあります。
つくもり的には、真夏・真冬の過ごし方として
①太陽光発電+蓄電池+高気密+高断熱の家で、電気使いっぱなし
=発電した電気を使うことがお得だから
②そこそこの性能の家で、日中は出かける
=電気を買わないこと(電気を使わないこと)がお得だから
の2択だと考えてます。(つくもり家は基本②です。。^^;)
(実験大好きなHMの家の場合、真夏・真冬はずっとエアコンをつけっぱなしのイメージです。)
ペットや身体や仕事の関係上、1日中電気を使うことが多い場合や電気を使う量が他の家庭用多い場合には、かなりお得という感じですね。
元を取るではなく、利回りで考えたい派
つくもりは「元を取る」って考え方がこの令和時代的には、古いかなと思ってます。
今の時代はお金の勉強が必須といっても良いほど、重要視されているので、利回り、特に長期的に見た時にどれだけお金が増えるか、を重要視したいと考えています。
太陽光発電の初期費用は、ソーラーパネルが120〜150万円で、蓄電池が50〜100万円します。
太陽光発電の設備は、家のローンに組まない場合は、一括で購入すると思うので、そのキャッシュが手元にあるなら、投資に回した方が、利回り良いのでは?と思ってます。
(太陽光発電システムを後付けでローン払いは、個人的にはあり得ないかな。。という感じです。)
30年という長い目で見た時に、太陽光発電の場合、多少の出費が出てきます。
・パワコンの交換が1回(10〜15万円)
・ソーラーパネルの保証10年の場合、11年目〜30年目までは、保証なし
・ソーラーパネルの処分費用が20〜30万円(増加するかも?)
・蓄電池の交換が1回あるかも?(50〜100万円)
・売電価格が減る11年目以降は、光熱費が増加します
投資の場合、利回り3%でも150万円の元手が、30年で350万円以上になります。
(+200万円の利益!)
前述の通り、つくもり家の場合は、30年後には住む場所を変更する計画なので、太陽光発電の導入はやめて、その分投資にお金を回してます。
非常時に備えられる?という疑問
セールスパーソンは、「太陽光発電があると非常時に備えられます!」と言いますが、
計画停電ならまだしも、自然災害時に停電してしまうほどの被害なのに、家の電装系は無事という状況があまりないかな、と思いました。
(台風で電線が切れるなどでしょうか)
また、太陽光パネルの容量や蓄電池の容量にも依りますが、1日生活ができるとは思いません。
少なくとも、エアコンを長時間つけることができないのであれば、太陽光発電が無くでも一緒かな、と思いました。
非常時に電気を使って何をしたいか?と問われた時に、つくもりの場合は『特になし』だったので、非常時に備えられることはあまりメリットに感じませんでした😅
#電気が使えない時こそ、良い経験として子どもとその時を楽しみたいですね!(すごい楽観!)
おまけ:訪問営業が来て嫌な気持ちになった話
上の計算・見積をしていただいた業者は比較的穏やかで、話しやすい方でした。
ですが、2021年の夏〜秋にかけて訪問して来たセールスパーソンは少し嫌でした。という話。
(もちろん、女性の方もいました)
夜の20時くらいに、ドアホンが鳴って出てみたら、外の方が『この辺の地域で工事のご案内をしております。玄関先までお願いします。』と言いました。
工事と言っていたので、この辺で工事があるのかな〜と思いはじめはセールスとは思いませんでした。
その時は、子どもがいたので、「何の工事でしょうか?」と聞いたら、
『スマートハウスのご案内をしております』とのことでした。なんだ営業じゃん!
営業はまあしょうがないとして(向こうも仕事で、ノルマとかあるでしょうから)、
20時は遅すぎる!、はじめに会社名(と名前)を名乗るべきでしょう!と思いました。
また、玄関先までお願いできますでしょうか?ではなく、お願いします、というアグレッシブな言い方に少し恐怖を感じました。汗(妻はビビってました^^;)
つくもりの家は新築ですし、こういう営業は何回も来るのですが、正直、迷惑です。。
ということで、申し訳ないですが「私が太陽光発電を入れなかった理由」をブログにさせていただきました😌
(2022年も営業が来たら見出しに2022も追加しようと思います汗)
(茨城南部(つくば・守谷)の新築の方気をつけて〜〜)
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